「オーガニックのほうが美味しくて安全なことは分かってるけど、今まで買ってたもの全部を変えると経済的に苦しくなるし」と多くの人が思います。確かに一般品に比べれば、オーガニック食品は少々割高。では、毎日食べるものの1割だけでもオーガニックにしては? 10種類のものを買うなら、子供がよく食べる1種類だけでもオーガニックを選ぶとか。



手始めにブロッコリーやブドウ、イチゴなど皮をむかずに食べる野菜や果物からオーガニックに切り替えていくのも一案。残留農薬や有毒物質は脂肪分に溜まることが多いので、植物油やバター、牛乳、チーズ、卵、肉類だけでもオーガニックにすればちょっと安心。



でもあっちのスーパー、こっちの自然食品店といろいろ行くのは面倒ですよね。

そんな時に、チョイシズ・マーケットはすごく便利。なぜなら名前の通り、取り扱う製品のほとんどがオーガニックと一般品の二本立てなので、今日はこれをオーガニックにしてみよう、こっちは普通の品でと自由に選べるから。

私がよく行くのはキツラノ本店。この店ができたのは1990年12月。それまで普通のスーパーだった店舗をロックハート兄弟が買い取り、家族経営の自然食品店に改装。初めの頃は「オーガニックや自然食品もあります」くらいの位置づけで、自然食品店とは思わずに買い物に来ている人も多かったとか。



1990年代半ばから、遺伝子組み換え食品や狂牛病、食品汚染など、食を取り巻く環境に不安を持つ人が増え始め、バンクーバーでもオーガニック食品を求める動きが高まりました。チョイシズはその流れに乗って西カナダ最大の自然食品チェーン店に成長し、メトロバンクーバーやBC州の各地に支店を開くまでになりました。



自社製品のパンやクッキー、マフィンなども、一般品とオーガニックの二本立て。他のベーカリーに比べて手頃な値段なので、オーガニックのパンでも気軽に買えます。小麦粉がオーガニックでない製品でも添加物を極力使わず、昔ながらのパン屋さんの味を目指している感じ。

小麦粉のグルテンが食べられない人は、米粉やライ麦粉100%のパンなら大丈夫。チョイシズのベーカリーでは、アレルギー対応のパンも数多く販売しています。原材料もすべて表示されているので安心。パンだけでなくクッキーにもライス系があるので、ここでしか買わないという常連も多いようです。



ここのオーガニックチキンは他の自然食品店に比べて手頃な値段。密閉式鶏舎の狭いケージで、羽根もクチバシも切られて飼育されるブロイラーとは異なり、有機農法のニワトリは放し飼いで、日光浴や砂浴びもできて健康的に飼育されています。餌もオーガニックなので、配合飼料に含まれる残留農薬の心配もありません。オーガニックチキンは臭みがなくて美味しいし、骨からいいダシがとれます。

牛肉にも一般品とオーガニックがあります。一般の肉牛は厩舎につながれ、ホルモン剤や抗生物質、肥育栄養剤、配合飼料が与えられますが、有機農法で育てられる牛は放牧され、オーガニックの牧草や穀物を食べています。手間暇がかかるので価格は高くなりがちですが、安心して美味しい肉を食べたいならオーガニックがおすすめ。焼肉用のカルビや豚バラ肉もあります。



チョイシズで特筆すべきは、セール商品の多さ。週ごと、月ごとに特価品があり、まとめ買いセール Bulk Sale も3ヵ月に1度実施されます。特別な仕入れルートがあるのか、ものによっては一般スーパーより安いから不思議。

赤札の右隅にある日付はセールの最終日。急いで買う必要がないもの、お買い物の予算がある場合などには予定が立てやすいですね。また、会員価格 Club Price が表示されていれば、会員特典でさらに安く買えます。もちろん会費は無料。



セール以外でも、支払いの際にカードを提示すると1ドルにつき1ポイント加算され、2000ポイント貯まると、その次の精算時に合計金額から20ドル引いてくれます。1度に40ドル以上買うと1ドルで2〜3ポイントつくので、ちょこちょこ買い物するよりも計画的にまとめて買う方が断然お得。

アメリカ資本に買い取られる自然食品店が多い中、100%カナダの会社であることを誇りにビジネスを続けているチョイシズ。地元消費者の声をしっかり受けとめてくれる店をみんなで応援しましょう。