1月6日はキリスト教の公現祭。東方の三博士(三賢王)les Rois mages が輝く星に導かれてベツレヘムを訪れ、黄金、乳香、没薬を捧げて、救世主イエス・キリストの生誕を祝福した日とされます。
 


クリスマスツリーの頂点に輝く星飾りは、博士たちを導いた八芒星 Star of Bethlehem を表しています。この星がなくなってしまったら幼子イエスまでたどり着けなくなるので、クリスマスツリーを片付けるのは公現祭が過ぎてから。
 

クリスマスの飾りやイルミネーションがなくなると、日本でいう「松の内が明ける」ような感覚でふだんの暮らしに戻ります。
 

フランス系カナダ人の家庭では、1月にアーモンド・カスタードクリーム Crème frangipane をパイ生地で包んだ焼き菓子ガレット・デ・ロワ Galette des rois を食べる伝統があります。
 

切り分けてもらった自分のピースにフェーヴ fève と呼ばれる陶製の小さな人形が入っていたら、その年はずっと幸運に恵まれるんだとか。
 

フランス南部などでは、ドライフルーツを混ぜたリング状のケーキ Gâteau des rois やブリオッシュ Brioche des rois でお祝いすることもあります。家庭で手作りするならパイよりは簡単かも。
 

 
初期のフランス系入植者アカディアン Acadien の子孫が暮らすカナダ大西洋沿岸部でも、ケーキやブリオッシュの方が好まれるようです。それぞれを食べ比べてみたいですね。
 

バンクーバー周辺でガレット・デ・ロワを販売している店

Bel Café ベルカフェ
Ça Croustille サ・クロスティーユ
Faubourg フォブール
L’Atelier pâtisserie ラトリエ・パティスリー
Mon Paris Patisserie モン・パリ・パティスリー
Patisserie Le Pont パティスリー・ル・ポン
Thierry ティエリー
Thomas Haas トーマス・ハース