18歳以下の方がカナダやアメリカに入国する際は、未成年者の安全確保のために、綿密な審査が行われることがあります。これは、親権訴訟中に発生する片方の親による子供の奪取や、国境を越えた子供の連れ去りなどを防ぐために設けられたハーグ条約に基づく措置です。
 
毎回必ず審査されるわけではありませんが、未成年者の単独渡航や、片方の親または親以外の大人と旅行する場合には、親権者やもう片方の親が署名した渡航同意書を求められることがあります。両親が子供に同行する場合は、基本的に審査の対象にはなりません。
 
18歳以下の渡航に関して入国審査官が何らかの疑いを持つと、審査のために時間がかかったり、入国を拒否されてしまったりする場合もあります。滞在期間の長さには関係がないため、バンクーバー発着のシアトル日帰りツアーでも審査の対象になることはあります。
 
渡航同意書は、入国審査で自ら提示する必要はありませんが、審査官より提示を求められた際に提出できるようにご用意されることをお勧めいたします。カナダの公用語は英語とフランス語ですが、アメリカの公用語は英語ですので、英文に訳した書類があれば両方の国で通用します。
 
片方の親が同行
◎ 同行しない片方の親の署名入り渡航同意書
◎ 出生証明書または戸籍謄本(抄本)
◎ 同行しない親の署名入り旅券や公的身分証明書の写し
 
以下のケースはの追加書類を推奨
⇒ 両親が別居・離婚し、養育権を共有している場合
□□◎ 法的監護文書(裁判所からの判決文、戸籍など)の写し
⇒ 両親が別居・離婚し、片方の親に養育権がある場合
□□◎ 養育権を定めた書類(裁判所からの判決文、戸籍など)の写し
⇒ 片方の親が亡くなっている場合
□□◎ 死亡証明書の写し
 
親権者や法定後見人、または養父母が同行
◎ 後見に関する立証書類の写し、または養子縁組書類の写し
 
祖父母など親権者以外の成人が同行
◎ 両親(保護者)の渡航同意書
◎ 両親または親権者の署名入り旅券や公的身分証明書の写し
 
18歳以下が単独で渡航
◎ 両親や親権者の署名入り渡航同意書
◎ カナダ滞在中の未成年者に対して責任を負う成人の名前・住所・電話番号
◎ 出生証明書または戸籍謄本(抄本)
◎ 両親または親権者の署名入り旅券や公的身分証明書の写し
 
🇨🇦カナダ移民局(CIC)🇨🇦のホームページ(英語)から、渡航同意書 Consent Letter の定型書式がダウンロードできます。公証役場での書類の認証は、推奨されていますが、義務ではありません。
 
また🇺🇸米国国土安全保障省税関・国境警備局(CBP)🇺🇸のホームページ(日本語)にも、渡航同意書のテンプレート(ひな形)が用意されています。
 
入国審査などで提出する公的身分証明書は、すべて英文でご用意いただく必要がございます。日本の運転免許証の場合は、写しを英文翻訳し、公証人による翻訳証明を添付する方法が一般的です。法的なことは、残念ながら弊社ではお手伝いいたしかねますので、詳細についてはカナダ大使館に直接お問い合わください。
 
ちなみに、当社のお客様で、渡航同意書がなかったために入国を拒否された事例は現在のところありませんが、個別に審査を受けたケースは少数ながら発生しております。いずれのケースも強制送還には至りませんでしたが、万が一のことを考えて、必要な書類をご準備されますよう強くお勧めいたします。